パニックは子どもの問題じゃなかったー作戦会議で見えた「環境」と関わり方

成長記録

こんにちは。hug-mamaです。

 新学期が始まって半月が過ぎました。学年、教室、先生、友達などが変わるため、毎年大小さまざまな波が来る時期です。

 実は我が家、今年度もまさに試行錯誤の真っ最中です。

 うまくいかない日が続くと、本人の自尊心が大きく揺らぐこともあります。(ついでに親の自尊心も大いに揺らぎます)

 毎年、この繰り返しだな、と感じることもあります。ただ、長男が安心して過ごせる場所を作ることに、躊躇しているわけにはいきません。

前回のおさらいーパニック前に見えていたサイン

 前回は、限界を迎えて大パニックになる前に見せる小さなサインについてお伝えしました。

 今回は、大人たちがどの様にして状況を整理し、対応を考えていったのかについてお伝えします。

 毎年繰り返される部分と、本人の成長に伴って対応を調整する場面があり、大人の認識を共有する作業は重要です。

「作戦会議」とはー関係者で状況を整理する場

 特別支援学級に通う子は、個別の支援計画や指導方針を立てることが義務付けられ、計画に沿って生活できるように、学校(担任・支援担当者)、保護者が連携を図ります。

 その中でも、年数回行われる支援会議は、学校と家庭のみならず、放課後児童デイサービス(放デイ)や相談支援員(支援計画を立てる人)、場合によっては医師も参加します。

 我が家ではこれを「作戦会議」と呼び、慌ただしい日頃の情報共有では難しい、中長期的な課題を整理する貴重な機会としています。

医師の視点ー問題は「本人」ではなく「環境」だった

  特に医師の関与はありがたく、長男の主治医は関係者からの話を十分に聞き取った上で話をしてくださいました。

 印象的だったのは、ほとんどの場合、「周辺環境が問題行動の主な原因」とされたことでした。長男の場合、家庭ではパニックがあまり起きないことに注目したようです。

 特に学校は、「多人数」「騒がしさ」「予測しづらさ」と時間の長さ、「(本人の)頑張りたい気持ち」が交錯し、緊張状態が続くこと、それにより体力や気力が損なわれ、ただでさえ低い限界点がさらに下がってしまうことで大きなパニックを起こしやすくしていると思われることなどが共有されました。

 日々対策しているつもりでもなかなか収まらないことが続くと、関係者からはどうしても「医学的介入」を求める声が出ます。ただ、相談したとしても、医師が投薬等の介入を判断することはほとんどありませんでした。

 安易に投薬で本人を調整しようとするのではなく、対処できる方法を模索し続けることは、今を乗り切るだけではなく長男の人生にとって大切だと感じています。(もちろん、心のケアもしつつ、です)

 今回の作戦会議でも大きな支えとなった主治医との出会いについては、別の記事にまとめています。

関連記事リンク▶︎療育に疲れてしまった長男と、長く診てくれる医師との出会い

 作戦会議で見える成長と変化

 会議では、現在の問題点(課題)を多く共有するため、先が見えずに凹むこともあります。ただ、その場だからこそ聞ける成長もあります。

「周りに配慮ができた」

「昨年できなかったことができた」

 と聞けた時は本当に嬉しいもので、報告する先生方も、どこか誇らしげです。

 心理的距離が近過ぎて、親が気づきづらい長男の成長や可能性に気づかせてもらうことも多く、最後には決まって「今日からまた頑張ろう」と思える貴重な機会となっています。

 本人の成長を感じて親の心に少し余裕ができると、本人に接する言動にも余裕がうまれるため、結果的に本人の大変さを和らげることにつながると感じます。

 だからこそ、この会議をきっかけに、家庭での関わり方や環境を見直すことも増えていきました。

作戦会議で見直したこと

 では、実際の会議ではどのようなことが話し合われ、何を見直していったのか。当時を振り返ると、大きく分けて「やめたこと」と「決めたこと」がありました。

 それまで「どう対応するか」にばかり目が向いていましたが、このとき初めて「なぜ起きているのか」という視点を持つことができました。

■やめたこと■

 まず見直したのは、「パニック前後の関わり方」でした。

 それまでは、落ち着かせようとして声をかけたり、状況を説明しようとすることが多かったのですが、それがかえって刺激になり、状態を悪化させている可能性がある、という指摘がありました。

 そのため、パニック状態のときは、
「言葉をかけすぎないこと」
「その場にとどめようとしすぎないこと」
「落ち着かせなければ、と関わりすぎないこと」

そういった点を意識するように変えていきました。

■決めたこと■

 一方で、あらかじめ決めておいたこともあります。

「しんどくなったときはその場を離れていいと本人に伝えること」
「落ち着ける場所を用意しておくこと」
「戻るタイミングは本人の状態を見て判断すること」

 どれも、「崩れた後にどうするか」ではなく、
「崩れたときにどう守るか」を軸にしたものでした。

 振り返ると、家庭では自然とできていた関わりを、学校でも共有し、再現していくような形だったのだと思います。

気づきとまとめー落ち着かせるより大切だったこと

 問題が起こるとどうしても、「どうやって落ち着かせるか」に目が向いてしまいますが、必要だったのは、「悪化させない関わり方」とそれを統一的に行うことでした。

 子どもを変えようとする前に、環境や関わり方を見直すこと。

 その視点を持てたことが、このときの作戦会議で得た一番大きな気づきだったように感じています。

 次回は、このときに決めた対応を実際に続けていく中で見えてきた変化や、新たに出てきた課題についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

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