こんにちは。hug-mamaです。
前回、乳幼児期に見えていた小さなサインについて書きました。

今回書きたいのは、そのサインが少しずつ形になっていった、幼稚園転園後の時期のことです。
転園を決めるまで
長男が通っていた保育園の先生たちは、本当に良き理解者でした。
相談すれば、親身になって聞いてくれる。
そんな人たちでした。
「このまま、ここで」という気持ちも、正直あったんです。
それでも、小学校進学が見えてくる時期になり、時間感覚や集団行動といった面で、情報収集と家族会議を重ねました。
長男は、早生まれです。
保育園に入った頃から、同じクラスの子たちより体が小さく、なんとなく「赤ちゃんぽさ」が残っているように感じていました。
もちろん、成長のスピードには個人差があります。
それでも、並ぶと一目でわかるくらいの差。
「早生まれの分、周りに追いつけるだろうか」という不安が、余計に強くなっていったように思います。
「小学校で、周りに遅れずについていけるだろうか」
そんな不安から、4歳児クラスに上がるタイミングで、幼稚園への転園を決めました。
「努力して、ついていけるようにしなきゃ」
「頑張らせなきゃ」
そう、私が思ってしまったのです。
今思うと、完全に私の自分勝手。
長男のペースより、私の「こうあるべき」が先に立っていました。
小さな登園しぶりのサイン
転園が決まったことを伝えると、長男はこう言いました。
「お兄ちゃんになるために、頑張る!」
やる気満々な返事に、私は嬉しくなったものです。
保育園の先生やお友達には、笑顔で「さようなら」。
そうして、転園の日を迎えました。
それなのに、転園してしばらく経った頃から、長男の様子に変化が出てきます。
朝になると「行きたくないなー」「お友達と一緒に遊べないんだもん…」というような日が出てきました。
下の子の世話に手を取られて、長男にまで気が回らない瞬間がある。
そんな時ほど、機嫌が悪くなったり。
登園しても、なかなか教室に入っていきたがらず、私からも離れたがらなかったり。
そんな朝が増えていきました。
一方で、夕方お迎えに行くと、朝とは打って変わってテンションが高くなっている。
名前を呼びかけても、先生に「お迎えきたよ〜」と言われても、気づかずに走り回っている。
帰るまでに、時間がかかる。
そんな日が続きました。
先生に相談すると、こう言われました。
「お父さんお母さんが見えなくなってからは、案外ケロッと遊んでますよ」
だから私は、「ちょっとわがまま言ってるだけかな」くらいに思っていたんです。
今振り返ると、この頃からすでに、長男なりの特性の片鱗が見え始めていたのだと思います。
脱走事件
転園して間もない頃、事件が起きました。
園庭で遊んでいる間に、長男が自分で門の鍵を開けて、外に出てしまったのです。
先生がすぐに気づいて連れ戻してくれたので、怪我はありませんでした。
でも、園からはしっかり注意を受けました。
家に帰ってから、その時の状況を一緒に振り返りながら、「なぜ勝手に外に出てはいけないのか」を説明しました。
もし事故や事件に巻き込まれたら、取り返しがつかないこと。
そう話すと、長男は目にいっぱい涙をためて、「ごめんなさい」。
長男は普段、飛んだり跳ねたり、大胆な行動が目立つ子です。
でも本当は、とても怖がりなところがあります。
私が話した「もしも」が、長男の中では、まるで実際に起こったことのように感じられたのかもしれません。
その顔は、今でもよく覚えています。
この「脱走事件」は衝撃でしたが、その時は私も先生方も、「転園による一時的なもの」として捉えていました。
でも、そうではなかったんです。
門の鍵の開け方を覚えた長男は、その後も、気持ちが爆発したタイミングで、何度も脱走を繰り返すことになります。
この頃の私は、まだ「ちょっと落ち着きのない子」くらいにしか捉えていませんでした。
次回は、家庭では見えなかった長男のもう一つの顔と、「発達の観察」という言葉に初めて出会った日のことを書きたいと思います。

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